嫌な雨が続きますな [詩・本]

凄い雨降りで土砂災害が発生しとるようで。さっき携帯に避難解除の緊急速報が入電しとりました。地震の時の緊急速報とは違う音で「何が起こったんじゃ?」と思いましたけどね。逃げ遅れて行政も非難されとうないもんじゃけん必死ですな。まあ、出さんよりはマシに決まっとるので良い事やと評価しますけどね。今、土砂災害の起こった沼田におるんですけど、もっと山の方なんかな。びっくりするような災害ばかりで、本当に地球は壊れかかっとりますな。

今更ですけどね、お盆に大洗からひたちなか市をうろついてたら映画のロケ見ましたわ。常陸海浜公園から勝田駅に向かう大通りから、チョビッと左折したところでうっすらとした人だかりが出来てて警察官も数名。「何だろう?」と野次馬根性出して公園脇に車駐車してトコトコと。30分以上待ったかな。長谷川博己は間違いなくって、もう一人は背のチビっこい仮面ライダー崩れ?警官の居る家の中に女優さんがスタンバイしてるらしいってひそひそ声。女優さんが誰なんだか興味はあったけど、長谷川博己に興味が無いので切り上げました。(^_^) 何だか米軍基地絡みの感じだったかもね(畑に英語表記で「GO……」って看板立ってたような気がして)。
8月13日、まさに盆真っ最中。15時過ぎのジリジリした暑さの中で、よくもあんな場所で。映画作りっちゅうのも大変ですな。
その日は、お墓まいりも大勢さん見えてて駐車場が一杯で、入るに入れず。道幅が狭くって車幅が二車線無いもんだから大渋滞で。オイラが入ろうとしたら出てくる人がおって、ちょっと待ってあげたら反対側から割り込んで先に入る奴が居て。出ようとする人も、一旦戻っててんてこ舞い。オイラの左隣からは自宅から出るに出られず、やっぱオイラが周回してくるっきゃないんじゃろうの〜(−_−;)

『夕焼け』吉野 弘
いつものことだが 電車は満員だった。
そして いつものことだが 若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘がたってとしよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが座った。
礼を言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は座った。
別のとしよりが娘の前に
横合いから押されてきた。娘はうつむいた。しかし又立って席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言っておりた。
娘は座った。二度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
可哀想に
娘はうつむいて
そして今度は咳を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッと噛んで
身体をこわばらせて…
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持主は
いつでもどこでも
われにあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘は座ってどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。

鮎川信夫さんが吉野さんを評して「現代における<受難>の意味を、心のやさしさに求めるところにこの詩人に特有の、人間性への愛と理解が感じられはすまいか」と書かれていたそうだ。
オイラも夕焼けが見れんタイプかもしれんね(^_^) 娘さんの気持ちわかりまっせ。良かれと思ってね、本人だって疲れとるんじゃと思いますわ。気付かないうちに、優しいがゆえに被害者であり加害者にされてしまう。無神経な奴が羨ましいですわ(^_−)−☆


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