2015年大晦日 [詩・本]

我行精進 忍終不悔(がぎょうしょうじん にんじゅうふけ)

何せ年末押し迫ってから寒かったせいか、28日の夜から微熱と咳・鼻水・だるさでまるで寝たきり老人の生活ですわ。おかげで大掃除も浴室とトイレが精一杯で…年賀状もさっき中央本局に出掛けて渡してきた(なんと職員が表に出て「年賀状ください」と書いた袋持って立ってた。駆け込みで出しに来る奴が大勢いるんですな)。あんまり飯も食べとらんので痩せた気もする。やっとこさ食欲も出て来たが、あと鼻水がなんとかなれば(^.^) 来たる2016年は前厄らしい。今回の風邪も、何かの兆候なんかもしれんね( ^ω^ )

来年は震災から5年。原発も何年もゼロで賄えていたのに続々と再稼働に舵を切っている。日米原子力協定が、2年後切れてしまう。日本のプルトニウム貯蔵量は国内外合わせて40トン以上。核廃棄物の最終処分場も持たず高速増殖炉もんじゅの稼動も未定のままでプルサーマル計画は進んでいない。ひょっとしたら日本の半分が住めなくなったかもしれないのに、再稼働に対しては意外とハードル低かったよね。

真山仁著「そして、星の輝く夜がくる」より抜粋

主人公小野寺が子供たちに「がんばるな。我慢するな。腹立つことをぶちまけろ」と呼びかけ作らせた壁新聞。
"遠間市立遠間第一小学校の諸君
町は全然復興しないし、家にも帰れない。
こんな生活はイヤだ。いや、おかしいぞ!
みんな、もっと怒れ、泣け、そして大人たちに、しっかりせんかい!
と言おう。
『わがんね新聞』は、世の中と大人たちに、ダメだしをする新聞です"

阪神淡路で被災した小野寺を東北に応援教師として派遣した森永元校長の言葉
「人は皆、忘れていくもんだ。だから生きていけるとも言える。特に辛い経験は忘れた方が良い。失ったものをいつまでもくよくよ悩むべきではない。形あるものは必ず滅びる。生き物はね、生まれた時から死を運命づけられているんだよ。それが、早いか遅いか、突然やってくるか緩やかに訪れるかだけの違いだ」
「おかしなもんで、忘れないでというと忘れてしまいたくなるのが人情やねんな。人は本当に大切なことは決して忘れない。けどな、過去に縛られたらあかん。大切なのは今日であり、未来やろ」
だが、悲劇の渦中にいる人にそう告げるのは酷である。
「じゃあ、ああいうのは反対ですか」
「そうは思わんよ。あれで救われる人もいてはるんや。一生懸命自分たちを覚えていて欲しいって訴えることで、がんばれるからね。だから、私は彼女たちを応援したい。けど、それでも人は忘れていくもんや」
まるで禅問答だ。


なんちゅうのか考えさせられましたわ。子ども達との向き合い方、ボランティア、マスコミ、行政、総じて大人全般にぶつけられてる気がしますわ…子供は弱い、守ってあげなきゃいけない。大人はすぐそう言う。だが、弱いのは大人の方だ。自分たちが教えられるのは、知識や浅はかな経験しかない。だが、子供達は、命の輝きを惜しげもなく教えてくれる。

今年一年お付き合いいただきありがとうございました。
多分、今年の風邪を引きずっての年明けを迎えそうです。年明けは4日までには復調を予定しておりますが、皆様方もくれぐれもお身体にご注意なされ、良い年末年始をお過ごしください。来たるべき新しい年が皆様にとりましてより佳き一年となりますよう心からお祈り申し上げます。

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