1月最終日 [面白くなければ映画じゃないっ!]

金曜日の歯医者さんで上の歯の歯石取り完了。これで、しばらくはOKかな(^.^) 歯の定期メンテナンス、これからは従うとしますかね。自分の歯でご飯食べられるのが一番だし( ^ω^ )当日は雪降る予報だったけど全然積もることは無く、雪掻きスコップ使わずに済んだのは良かったような残念なような(^_^)

今朝は散歩から帰り『七人の侍』を観始めた。3時間27分の完全版だ。オープニングタイトルで、黒いバックに白の文字が浮かび上がる。スタッフロールも実に秀逸で^_^) 水戸黄門様の東野英治郎さんとか山形勲さんの名前が小さく流れていく。

何回目なんだか?何度観ても冒頭からぐっと引き込まれてしまう(^_^) 朝焼けの中、馬に乗った野盗が山の中を走り回る。村の広場では村人が怯えた顔をして集合している。突っ伏して泣き叫ぶ百姓女の大きなお尻が映し出され、女の声で「あぁ神も仏もねぇ〜だよ、年貢だ、戦(いくさ)だ、水飢饉だ、そのうえ野伏(のぶせり)だあ、神様、百姓なんぞ死んじまえとよ〜」「野伏突っ殺すだ、みんな突っ殺すだ、二度と来ねえようにみんな突っ殺すだ!」「俺は嫌だ」「そんなこたあ出来ねえ相談だ」「百姓には我慢するしか方法はねえだよ、長げぇものには巻かれるだよ」「爺様のとこさ行くべ!どうすっか爺様に決めてもらうべ」水車小屋に住む長老の言葉「やるべし、侍さ雇うだ、村が燃えてねぇ〜のはサムライ雇ったその村だけだった。腹の減ったサムライ探すだ。腹減りゃ熊だって山降りるだ」

毎年、野盗に襲撃されて作物を失う村。農民たちは助けてくれる侍を探すために4人の百姓を街に送り出す。一人目の島田勘兵衛(志村喬)に出会い、次に若武者の勝四郎(木村功),五郎兵衛(稲葉義男)、七郎次(加東大介)、平八(千秋実)、久蔵(宮口精二)そしてもう一人三船敏郎演ずる菊千代が仲間になる。

百姓が落武者狩りをして手に入れた武具を仲間達の前に運び込んでくる菊千代。落武者として百姓に追われた過去を持つ七郎次達は気を悪くする。元は百姓の育ちである菊千代が怒り出す。「おいお前たち、百姓を仏様とでも思っていたか?笑わしちゃいけねぇや。百姓ほど悪ずれしてる生き物はねえんだぜ!」鎧を水溜りに投げ入れる菊千代。米出せっちゃ、ねぇ〜。麦出せっちゃ、ねぇ〜。何もかもねぇ〜って言うんだ。フン!ところがあるんだ。なんだってあるんだ。床板引っぺがして掘ってみな、そこになかったら納屋の隅だ、出てくる、出てくる、甕に入った米、塩、マメ、酒、正直面してぺこぺこ頭を下げて嘘をつく、なんでもごまかす、他に戦がありゃすぐに竹槍作って落武者狩りだ。よく聞きな!百姓ってのはな、けちん坊で、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!チクショウ、悔しくって涙が出らあ、だがな、こんなケダモノ作りやがったのはいったい誰だ!おめえたちだよ!サムライだってんだよー!村焼く、田畑踏ん潰す、食い物は取り上げる、人夫にはこき使う、女は抱く、手向かや殺す、いったい百姓はどうすりゃいいんだよ!百姓はどうすりゃいいんだよ貴様、ちきしょうちきしょうちきしょう…涙する菊千代。

山田洋次さんが簡潔にストーリーを紹介しているのを引用すると「百姓が侍を雇って野盗と戦う物語。雇った侍は七人で、そのうち4人が死に、3人が残った」
まさにシンプル!今観ても、これを超える映画ってあるかなと思う(^.^) 三船敏郎さん演ずる菊千代を、今だったら誰が、あれほど魅力的に演じる事が出来るか?左卜全さんのように個性的な爺さんは誰?出てくる出演者全員にストーリーがあって飽きないし面白い!怨念を感じる目つきの百姓、利吉役の土屋嘉男さん(オイラの好きな「ガス人間第一号」のガス人間だ。舞台では高橋一生が演じて八千草薫さんの役を中村中。彼女が男だったのにはビックリしたが)、志乃役の津島恵子さんが実に肉置(ししお)き豊かで(^_−)−☆


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