「井戸の茶碗」 [落語の話]

天気予報だと今日明日は大雨なんて言ってるけど、ホントかなぁ?今の感じだと傘指さずとも外に居られるレベルなので、これから崩れるのか?雹が降るとか竜巻の発生に注意なんて警報も出てるので良くはないのだろう。まぁ気温が上がらなさそうなのは良いことだと思うぞ(^_^*)

昨日気になったのはオールスター!途中で放送打ち切りかよ( ^ω^ ) どうしたら、そういう身勝手な放送が出来るのか?スター不在で見る価値ナシとオイラも書いてはいるが中継する放送局くらいは面倒みらんかい( ̄Д ̄)ノ 一世一代の晴れ姿なんだし通常の野球中継と同様の扱いは如何なものか?スポーツを中継する資格はないんじゃないか(^.^)

最近、車の移動が多いので落語のCD聴きながら走ってる事が多い。長くても50分程度だし仕事の移動中に聴くには最適じゃないかなと思ってる(*^o^*)
昨日は朝から出ずっぱりで移動時間も多かったので「井戸の茶碗」(講談噺の「細川茶碗屋敷の由来」を人情噺にアレンジしたのが初代春風亭柳枝。)を聴き比べしてた。桂歌丸師匠、春風亭柳朝師匠、柳家さん喬師匠、立川志の輔師匠。皆さんそれぞれの演出で噺の入り方もそれぞれの個性があって面白い。

<あらすじ>
屑屋で正直者の清兵衛が、裏長屋に住む千代田卜斎(ちよだぼくさい)という貧しい浪人から、仏像を二百文で買い取り、仏像が売れたら儲けの半分を渡すと約束する。細川屋敷の高木作左衛門(たかぎさくざえもん)という若侍が仏像を三百文で買い取り、仏像を磨いていると、台座がはがれ、中から小判が五十両。高木はこれを元の主へ返すようにと清兵衛へ託す。卜斎は一旦手放したものだと受け取らず。清兵衛は右往左往。裏長屋の家主が間に入り、卜斎と高木に二十両ずつ、清兵衛に十両と提案。卜斎は礼として古い茶碗を高木に贈った。高木が細川の殿様に見せると、これが「井戸の茶碗」という名器。殿様は三百両で買い取り、高木は半分の百五十両を卜斎に届け(ここでも一悶着あるんですけどね)、高木の誠実さに打たれた卜斎は娘を嫁がせてもらえるなら支度金として百五十両を受けとると条件を。高木もまた卜斎の娘さんならばと承知する。清兵衛が「娘は粗末ななりをしているが磨けば光りますよ!」高木は「磨くのはよそう。また小判が出るといけねぇm(_ _)m」

「井戸の茶碗」は近年の寄席のトリネタ・ベスト5常連で現在はトップなんじゃないのかな(他に「寝床」「火焔太皷」「妾馬」「子は鎹」)。清貧の侍同士の意地の張り合いに重きを置くか志の輔師匠のようにつまらぬ意地に振り回され続けたあげく最後にケツをまくって不満をぶちかます清兵衛にフォーカスして演じるか。オイラは柳家さん喬師匠のが好きだ( ^ω^ ) 「くどい、長い、クサい」と表現されてる方もいるが丁寧な描写で声も良い(^.^) 残念ながら名人志ん生の井戸茶は聴いとりません。それを聴いたらかわるかもしれんですけどね( ^ω^ )

ちなみに井戸茶碗(いどちゃわん) とは、16世紀の高麗茶碗の一種で、高麗茶碗の中で最も珍重されたもの。大井戸、小井戸(古井戸)、青井戸、井戸脇などの種類に分類される。大徳寺孤蓬庵の「喜左衛門」(国宝)や根津美術館の「柴田」(重文)が代表的なんだそうだ。この辺はさっぱり疎いのでわかりませんけどね(*^o^*) ちなみに細川さんの家には井戸茶とは違うけど刷毛目茶碗で残雪という銘の茶碗がある。なかなか美しい。さすがにこれで焼酎呑んだら怒られそうだ(^_−)−☆
この写真は青井戸の茶碗で「柴田」だそうです。
image.jpg

追記;
子は鎹(かすがい)という意味は何だと芦田伸介さんが劇団の研究生に尋ねられたそうだが、一人を除いて誰も知らなかったそうだ。その一人の答えは「近頃の子は出来の良い奴は大学に入っても学生運動に入り、内ゲバをやったり、爆破事件を起こしたりして、親に心配をかけます。そこで親の立場から言うと、子供は頭の良くない方が良い。むしろカスみたいな子の方が無難でいいというわけで…。それで子はカスがいい。」<遠藤周作著「勇気ある言葉」>より

書いた人が遠藤周作さんなので真実はわかりませんけどね(*^o^*) この集英社文庫の値段を見て驚いた。昭和53年6月30日 第2刷 なんと驚きの¥180!ビックリしましたわ( ^ω^ )


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足立sunny

社内での落語の聴き比べ、楽しいですね。
遠藤周作さんは愉快な人だと思いますが、とっても負けずぎらいで、文壇の囲碁試合で全然勝てないので(日本棋院3級ぐらいで下手だから)、自分で「宇宙棋院」というのを作って自分で六段免状を発行していたのが印象に残っています。身振りはわかりませんが、話は落語家さん並みに面白かったと思います。
by 足立sunny (2014-07-20 02:09) 

アビッチ3号

足立sunnyさん>nice&コメントどうもです!(^.^)

同じネタを聴き比べするのは、とても楽しいです( ^ω^ ) 最近は若手?でも上手い噺家さん増えてますし、変わり種も多いので笑えます(^.^) 遠藤周作さんは大先生なのですが、楽しい嘘つきで大好きでした。
by アビッチ3号 (2014-07-20 04:01) 

アビッチ3号

たぬぽさん、mukさん、タッチおじさんさん、急行9号さん、楽しく生きようさん、cafelamamaさん、Hiroさん、sarusanさん、あんれにさん、ビタースイートさん、とし@黒猫さん、zyouhouyaさん、ゆうのすけさん、さくら君さん、ryo1216さん>niceどうもです!(^.^)
by アビッチ3号 (2014-07-20 04:05) 

Silvermac

江戸落語、上方落語、それぞれ特徴がありますね。
by Silvermac (2014-07-20 06:05) 

アビッチ3号

Silvermacさん>nice&コメントどうもです!(^.^)

昨日でしたか、私の大好きな柳家小三治師匠が人間国宝に選ばれました( ^ω^ ) 江戸落語!純粋に江戸言葉を喋れる噺家さんが少なくなりましたけど、こればっかりは難しいです。CDやDVDに保存できるものは保存してもらって芸を伝承していって欲しいです。上方落語は聴く機会が少ないのが残念です(^_−)−☆
by アビッチ3号 (2014-07-20 17:06) 

アビッチ3号

いっぷくさん、JIJIさん、シルフさん、kurakichiさん、(。・_・。)2kさん、旅爺さんさん、Boo(ブゥ)さん、enosanさん、やってみよう♪さん、sora_pさん、ハマコウさん、たくやさん、ぼんさんさん、みぃにゃんさん、ねじまき鳥さん、siroyagi2さん、sugoimonoさん、okin-02さん、suzuranさん、ENOさん、さらまわしさん、Newsをみるとさん>niceどうもです!(^.^)
by アビッチ3号 (2014-07-20 17:23) 

さーかな

車の中で好きなものを聞く自分だけの時間、いいですよね!

土日、思ったより雨が降らず、気温も過ごしやすく
ホッと一息つける休日、いいもんですよね!
by さーかな (2014-07-20 23:07) 

アビッチ3号

さーかなさん>nice&コメントどうもです!(^.^)

今は電話に対応したり考え事をする必要も薄れましたので、好きなモノを聴いたり歌ったりと車内で好き放題です( ^ω^ ) それでも、あまりうるさいのは無理ですけどね(^_^*)
昨日は昼から雨も上がって晴れ間が広がりました。やっぱ休みは晴れてなくっちゃですよね(^_−)−☆
by アビッチ3号 (2014-07-21 03:04) 

アビッチ3号

風花六花さん、ネオ・アッキーさん、tedさん、しょうゆうことさん、akihiro-sさん、comomonさん、げいなうさん、桂文筆さん>niceどうもです!(^.^)
by アビッチ3号 (2014-07-21 03:08) 

Chobi.H.YAOITA

近所に江戸言葉を話すおじいさんがいるんですが
本当に小さん師匠そっくりの江戸言葉なんです
リズムや抑揚が心地いいんですよね…
たまに庭の草木の世話をしていると必ず話しかけ
特に用もないのに長話をしたがってうるさがられていましたが
このごろ見かけないんです…お元気なのでしょうか…
by Chobi.H.YAOITA (2014-07-21 23:09) 

アビッチ3号

Chobi.H.YAOITAさん>nice&コメントどうもです!(^.^)

剣道家の小さん師匠と同じ話し方ですか(^.^) 嬉しくなっちゃいますね。そういうおじいちゃんは重要無形文化財に認定して保護しなきゃですね
( ^ω^ )
私は方言は、どの地域にあっても残す努力をすべきだと思ってます。小学校や中学でも「方言の時間」でも作って昔話でいいので、お国言葉に直して話すとか、やって欲しいのですが(^_−)−☆
by アビッチ3号 (2014-07-22 05:46) 

アビッチ3号

向日葵さん、かずもんさん、sakugiiさん、まきさん、yamさん、DONさん、Ujiki.oOさん>niceどうもです!(^.^)
by アビッチ3号 (2014-07-22 05:48) 

めい

落語は私も一時嵌りました
当時はカセットテープが主流で
何回も聞いてはにやにやしていましたがそのうち刷れて聞けなくなってしまいました
たしか三遊亭金馬だったような
父からの貰い物です。
子はかすがいはっきりした意味は解りませんが
研究生の答えにはなるほどこういう捉え方もあるのかと笑えました

by めい (2014-07-22 18:04) 

アビッチ3号

めいさん>nice&コメントどうもです!(^.^)

三代目の出っ歯の金馬師匠でしょうかね( ^ω^ ) 「居酒屋」「薮入り」「小言念仏」志ん生、圓生、文楽ほど名人の評価はありませんでしたが面白いという点では、この師匠が一番という人が多いです!「鎹」とか「玄翁」なんて言葉は死語になってしまったのかもしれませんね。「木の家」に住まなくなってしまったと言うことでしょうか。
テープが擦り切れるほど聴かれましたか(^.^) 今はすり減る事はありませんので是非カムバックしてみませんか。面白い噺家さん増えてますよ(^_−)−☆
by アビッチ3号 (2014-07-23 06:24) 

アビッチ3号

ハレルヤさん、isoshijimiさん、khota2さん、ちくわさん、tommy88さん>niceどうもです!(^.^)
by アビッチ3号 (2014-07-23 06:26) 

駅員3

いつもご訪問ありがとうございます。
なかなかうかがえませんが、今後ともよろしくお願いします。
by 駅員3 (2014-07-23 07:15) 

アビッチ3号

駅員3さん>nice&コメントどうもです!(^.^)

ご丁寧にありがとうございます。こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m
by アビッチ3号 (2014-07-23 18:13) 

アビッチ3号

Lifepoint Researchさん>niceどうもです!(^.^)

by アビッチ3号 (2014-07-23 18:17) 

COPP(コップ)

子はカスがいい・・・ぎゃんですか・笑。おるは、はきだめにごきぶりんごたる家系ですど。
井戸の茶碗、おもしろか話ですね。
細川様が出てくると、雰囲気のぐっと、格があがるごたっきのします。
近所になしてか松井という地名があっとですばって、京都に細川家伝来のあれこれを見に行って、解説から、松井が、やっちろん殿様の京都の領地だったということが分かりました。
いつもバスで通過するだけん町やったばって、こんどはじっくり見てみます。


by COPP(コップ) (2014-07-28 08:56) 

アビッチ3号

COPPさん>nice&コメントどうもです!(^.^)

細川さんは戦国時代ばよぉ〜生き抜いた家系ですもんね。したたかですばい( ^ω^ ) 肥後ん殿さんですけん応援ばしちゃらんといかんとですが、すぅ~ぐ投げ出しなはっとが玉に瑕。憎めん殿さんです(^.^)
松井さんは八代藩主の扱いでしょ!細川さんの一番家老で島津の見張り番。出来の良か腹心の多か殿さんはどっかに魅力のあっとでしょ(^_−)−☆
by アビッチ3号 (2014-07-28 10:22) 

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